東京十社。
芝大神宮、品川神社、赤坂氷川神社、日枝神社、白山神社、
東京には現在でも1463社もの神社があります。
神社の規模ではもっと大きな神社もあるし、
その中で選ばれた東京十社とは何なのか? 何がすごくて、何がありがたいのか?
明治天皇が首都東京を鎮護するため、そして万民安寧のために、
全てを参拝すれば何かが起こるはず! その御利益はパネエはず! 期待せずにおられるだろうか(いや、おられはしない)!
東京十社の歴史

明治天皇、昭憲皇太后をお祀りする明治神宮
もともとは十二社でした。
明治天皇が京都から江戸に遷都し、
首都鎮護と万民安寧のためです。
勅祭社とは、祭祀の際、天皇が勅使を遣わし、幣帛(
全国の神官のトップである天皇が勅使を送る神社は、
皇居を中心に大きく囲むように、
この准勅祭社十二社の制度はまもなく廃止されました。
昭和の御代、昭和天皇在位50年祝賀の折、
このとき、
東京十社のご紹介

東京十社めぐりの大絵馬(2000円)に各社のミニ絵馬(300円)を飾ることができる。私はしませんでしたが…
東京十社のご紹介です。
参拝する順序は自由とされています。
大切なのはあらかじめ御祭神のお名前を確認しておくことです。
例えれば、自分の家に出身校の後輩が来て「

王子神社の御由緒書き。まずは御祭神、御由緒をチェック!
あらかじめ御祭神を確認して参拝に臨みましょう。
境内に設置されている御由緒書きを読んで参拝するのもおすすめで
芝大神宮

港区芝大門に鎮座する芝大神宮
伊勢神宮の内宮の神様である天照大御神(あまてらすおおみかみ)
毎年9月11日から21日までの11日間続く「だらだら祭り」
御祭神

外宮の神様である豊受大神の神札の取り扱いがある。都内ではとても珍しい!
天照大御神
豊受大神
・相殿
源頼朝公
徳川家康公
御由緒

江戸時代の生姜市。国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
創建は、平安時代の寛弘二年(1005年)、一条天皇の御代。
御利益
- 拝殿には内宮と同じ形の千木と6本の鰹木がある
- め組奉納の狛犬
諸願成就 縁結び
おすすめ

強運(ごううん)御守。強運(きょううん)よりもさらに強い強運(ごううん)です
強運御守(ごううんおまもり)がおすすめ。「きょううん」
- だらだら祭り(9月11日~21日)中に頒布される生姜
- 鳥居横には生姜塚も
だらだら祭り期間中に授与される生姜を持ち帰り、
品川神社

品川区北品川に鎮座する品川神社
東海道北品川宿の鎮守。東海七福神の一社で大黒天を祀っていて、
御祭神
天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)
宇賀之売命(うがのめのみこと)
素盞嗚尊(すさのおのみこと)
御由緒

右側石段上が品川神社。牛頭天王社と呼ばれていた。国立国会図書館デジタルコレクション「江戸名所図会」
平安時代の文治3年(1187)創建。
御利益
- 見事な龍の彫刻が施された一之鳥居
- 左側が願いを届けてくれる昇り龍
- 右側が願いを手にして降りてきてくれる降り龍
祈願成就 航海安全 農業・商業・産業繁栄 風水害除け 厄除け 病気除け
おすすめ
- 一之鳥居から石段途中にある富士塚登山口
- 富士塚頂上からの眺望。京浜急行が見える
品川富士とも呼ばれ都内でも最大級の富士塚。
- 本殿右側の阿那稲荷社上社横を下っていったところにある阿那稲荷社下社。一粒万倍の御神水がある
- 一粒万倍の御神水は17時まで。この日は間に合いませんでした…
境内社の阿那稲荷神社の奥には「一粒萬倍の泉」があり、
赤坂氷川神社

港区赤坂に鎮座する赤坂氷川神社
東京三大縁結び神社の一つに数えられる。
御祭神

表門から見る参道。森の中に入っていく感覚がする
素盞嗚尊(すさのおのみこと)
奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
大己貴命(おおなむぢのみこと)
御由緒
創祀は天暦5年(951年)。
御利益

四合稲荷(しあわせいなり)。4社の稲荷社を合祀したことから勝海舟が命名
厄除 縁結び 家内安全 商売繁昌
おすすめ
- 東参道。400年以上も守られてきた神域であることを感じる
- 推定樹齢400年、幹回り7.5mの大銀杏
- 江戸型山車も展示されている
赤坂とは思えない緑多く静かで広い境内と、
日枝神社

千代田区永田町に鎮座する日枝神社
江戸城南西側の裏鬼門を鎮め、「皇城の鎮(しずめ)」
国会議事堂や首相官邸もすぐ近く。
御祭神
- 表参道の一之鳥居。山王型の鳥居
- 赤坂川の鳥居。階段横にはエスカレーターが設置されている!
大山咋神(おほやまくいのかみ)
・相殿
国常立神(くにのとこたちのかみ)
伊弉冉神(いざなみのかみ)
足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)
御由緒

江戸時代の山王祭のようす。国立国会図書館デジタルコレクション「江戸名所図会」
平安時代に江戸氏の館に祀られたのが始まり。
明治以降は「皇城の鎮(
御利益

神門。表参道の石段から見上げる姿が神々しい
御神徳は広大無辺。 近年は厄除け、安産、縁結び、商売繁盛、社運隆昌
おすすめ

裏参道には見事な千本鳥居がある。
裏参道になる稲荷参道の階段が千本鳥居となっていて壮観。インスタ映え間違いなし。
- 本殿向かって左の神猿像。子どもを抱いていて子宝や安産のご利益がある
- 右側のオスの神猿像。「商売繁盛」や「社運隆昌」にご利益がある
境内には狛犬ではなく、主祭神の大山咋神(おほやまくいのかみ)
白山神社

文京区白山に鎮座する白山神社
文京区白山にある神社。古くは白山権現社と呼ばれていました。
境内にある富士塚のアジサイが有名。
御祭神

一之鳥居。鳥居前には落ち着いた商店街が続く
菊理姫命(くくりひめのみこと)
伊弉諾命(いざなぎのみこと)
伊弉冊命(いざなみのみこと)
御由緒

徳川2代将軍秀忠によって小石川に遷座したころの白山神社。国立国会図書館デジタルコレクション「江戸名所図会」
創建は天暦2年(948年)。加賀(石川県)
のち、
明暦元年(
御利益

立派な扁額
縁結び、復縁、商談成立、商売繁盛、受験、家内安全、歯痛の緩和
おすすめ
特徴的な形をした本殿が印象的です。
王子神社

北区王子本町に鎮座する王子神社
北区王子本町にある、一帯の「王子」という地名の由来となった神社。
御祭神

大鳥居を望む
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
速玉之男命(はやたまのおのみこと)
事解之男命(ことさかのおのみこと)
御由緒

右奥に見えるのが飛鳥山。国立国会図書館デジタルコレクション「江戸名所図会」
創建年月日は不詳。源義家の奥州征伐のとき、
戦国時代には、領主小田原北条氏も崇敬。
紀州藩から8代将軍となった吉宗は元文2年(1737年)
御利益
開運除災、子育て大願、開運招福、運気回生、家内安全、
おすすめ
- 髪の祖神を祀る関神社。少なからず不安があるので念入りに参拝しました
- 樹齢600年と言われる大銀杏
全国でも珍しい「髪の祖神」関神社が祀られている。
元社領であった飛鳥山公園も近いので寄ってみては。
根津神社

文京区根津に鎮座する根津神社
1900年もの歴史がある東京でも有数の古社。宝永3年(
御祭神

表参道口
須佐之男命(すさのおのみこと)
大山咋命(おおやまくいのみこと)
誉田別命(ほんだわけのみこと)
・相殿
大国主命(おおくにぬしのみこと)
菅原道真公(すがわらみちざねこう)
御由緒

江戸時代の根津神社。国立国会図書館デジタルコレクション「江戸名所図会」
およそ1900年前に日本武尊(やまとたけるのみこと)
江戸時代、
御利益
- 西参道。右の鳥居は駒込稲荷
- 乙女稲荷
- 乙女稲荷の千本鳥居
除災招福、家内安全、諸願成就、病気平癒
おすすめ
- 唐門
- 楼門
- 西口近くにある夏目漱石旧居跡
築300年を超える朱塗りの社殿が見どころ。神社近くには、
神田神社

千代田区外神田に鎮座する神田神社
神田明神の名のほうが知られるが正式名称は神田神社。
御祭神
- だいこく様(一之宮の大己貴命)
- えびす様(二之宮の少彦名命)
一之宮
大己貴命(おおなむちのみこと)
二之宮
少彦名命(すくなひこなのみこと)
三之宮
平将門命(たいらのまさかどのみこと)
御由緒

歌川広重「東都名所 神田明神」。国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
創建は奈良時代の天平2年(730年)。
江戸三大祭りの一つである神田祭りは、
御利益
- 中山道に面した参道口
- 随神門
- 随神門の四方には四神と呼ばれる朱雀・白虎・青龍・玄武が配されている
- 因幡の白兎の場面
国土経営、夫婦和合、縁結び、商売繁昌、医薬健康、開運招福、
おすすめ
- 御社殿は鉄骨鉄筋コンクリート造とはいえ国登録有形文化財
- 銭形平次の碑
- 国学発祥の碑
御本殿は昭和9年の建築。
- 御神馬のあかりちゃん。いつもそっけないそぶりです
- アニメ「ラブライブ」の舞台になったということでアニメファンの聖地に
銭形平次の碑、国学発祥の地も見どころ。
亀戸天神社

江東区亀戸に鎮座する亀戸天神社
亀戸の天神さま、亀戸天満宮と呼ばれています。
大宰府にならい、社殿、回廊、心字池、
御祭神

参道口。この日は藤まつりの日でした
天満大神[菅原道真公](てんまんおおかみ)[
・相殿
天菩日命(あめのほひのみこと)[菅原家の祖神]
御由緒
- 一立斎広重(歌川広重)
- 東都名所 亀戸天満宮境内全図
- 境内のようすはあまり変わってない!
正保3年(1646年)、菅原道真の子孫であり、
御利益
- 1つ目の太鼓橋、男橋から見た境内
- 2つ目の太鼓橋、女橋から見た御社殿
学業成就のほか諸願成就
おすすめ
- 1つ目の太鼓橋、男橋
- 2つ目の太鼓橋、女橋
- 天満宮には必ずある御神牛
御本殿の後ろにそびえたつスカイツリーとの組み合わせが印象的。
富岡八幡宮

江東区富岡に鎮座する富岡八幡宮
江戸最大の八幡様、深川の八幡様と親しまれる。
御祭神

参道入り口から見た鳥居、御社殿
応神天皇[誉田別命](おうじんてんのう・ほんだわけのみこと) ほか8柱
御由緒

歌川広重「江戸名所深川八幡の社」。国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
寛永4年(1627年)、永代島と呼ばれていた現在地に創建。
御利益

横綱力士碑。写真では小さく見えますがとても大きなものです
厄除、家内安全、交通安全、商売繁盛、社内安全、社運隆昌、
おすすめ

参道の神輿庫にある一の宮神輿は必見
10以上もの末社がある。
参道の神輿庫にある日本一の大きさと豪華さを誇る一の宮神輿が必
伊能忠敬翁の銅像も目を引く。
東京十社まとめ
明治天皇がお決めになった、首都東京の鎮護、
一日で全部参拝しようなんて思わず、
東京十社の参拝順序は決まっていないとされています。
私は今回6社を一日で巡りました。
人生の半分以上を生きてきた人間には厳しすぎる荒行でした。
若い人ならいいでしょうが、40歳、50歳ともなれは、
無理せず、のんびり回りましょう!
東京で格式の高い神社5社で構成される東京五社もおすすめですよ。
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【東京五社巡り】おすすめルートは東京大神宮→靖国神社→日枝神社→明治神宮→大國魂神社
東京五社をご存じですか。 東京を代表する5つの格式の高い神社です。 文化庁「宗教年鑑」によると東京都の神社の数は1463社。 この1463社の中のトップ5社です。 明治神宮、靖国神社、日枝神社、東京大 ...