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【豊川稲荷東京別院】最強の諸願成就! 大岡越前が祀ったダキニ天


豊川稲荷東京別院です。

東京の青山通り沿い、赤坂見附駅から徒歩5分、赤坂御所の隣に位置します。

車で前を通るたび、独特の外観が気になる存在でした。

そしてあるとき、ふと思いついて調べてみるといろいろと興味深い!

「稲荷」とあるので神社かなと漠然と思っていましたが、曹洞宗のお寺でした。圓福山豊川閣妙嚴寺が正式なお名前です。

なので、祀られているのは、多くの稲荷神社で祀られている宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)や倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)などの神さまではありません。豊川稲荷で祀られているのは仏教の神さま、豊川ダ枳尼眞天(「ダ」は口遍に「乇」。とよかわだきにしんてん。以下、ダキニ天)です。

絶対に失礼や粗相があってはならない厳しい神さまである反面、そのご利益は大変に強いというではありませんか。

さらに何と、豊川稲荷東京分詞の元をたどると、あの大岡越前守忠相の屋敷で祀っていたお稲荷さんだとわかりました。

新型コロナウイルス第5波の緊急事態宣言が解けた機会を見計らい参拝してまいりました。

ダキニ天とは

ダキニ天

国立国会図書館データベース「仏教図彙」より。乗っているのはヤギではなく白狐です

参拝前にダキニ天について調べておきました。

ダキニ天とはインド仏教の神さまです。

豊川稲荷では、ダキニ真天として祀られています。

ダキニ天は、もともとはインドでヤクシャ、日本では夜叉と言われる半神半鬼の一種とされます。

初めは人間の肉を食らう恐ろしい夜叉でしたが、大日如来の化身とされる大黒天から諭され、死者の心臓だけ食べることを許され、人間の死を半年前に知ることができる能力を与えられました。その人がお亡くなりになるまでの半年間はその人間を守り、そしてお亡くなりになった方の心臓をおいしくいただく……。

ここだけ聞くと怖すぎます。

日本では平安時代に真言密教とともに知られるようになり、中世には織田信長、豊臣秀吉、徳川家康からも信仰され、江戸時代には、商売繁盛、家内安全、福徳開運の神として信仰が広まりました。

ダキニ天が稲穂を持ち、白い狐にまたがっていることから豊川稲荷が通称として広まったものです。

豊川稲荷東京別院の三所殿の赤提灯

おふだやお守りを授与する三所殿に掲げられた赤提灯。超一流芸能人のお名前がずらりと並んでいます

最近の話では、芸能人でも信仰されている方々も多いようです。奉納されている提灯に書かれた名前を見てもそのご利益の強さが伺えます。

そして、思わず、おぉ~と声を上げて驚いたのが花の高三トリオ植樹の木。桜田淳子さん、森昌子さん、そして山口百恵さんです。
広島の鼻たれ小僧だった私には、3人は実在の人間なのかどうかも疑わしいほどの大スターでした。(広島出身の西城秀樹さんには親近感を感じていましたけど)
昭和52年1月3日と記されています。この奉納がその後の息の長いスター街道を生んだに違いない!と一人でうなずきました。ぜひ探してみてください。

大岡越前とダキニ天

豊川稲荷東京別院の大岡廟

大岡越前守忠相の位牌を安置する大岡廟

そんなダキニ天をなぜ名奉行大岡越前忠相が屋敷内に祀ったのか。

大岡越前忠相の国元は三河なのです。そして、本山である愛知県の圓福山妙嚴寺も三河です。

当時、大名や幕府の要職にある者たちは国元の著名な神社、寺社を江戸屋敷に勧請し祀るということが普通に行われていました。

丸亀藩の金刀比羅宮、福岡藩の太宰府天満宮、久留米藩の水天宮、尾張藩の花園神社などなどです。

江戸からは参拝することが難しい遠方の神社などが正式に勧請されているとあって、霊験あらたかと評判が立てば一般庶民の参拝したいという声はとても大きなものであったようです。

その庶民の声に応える形で毎月何日のように日を決めて参拝を許す藩邸も多かったとか。

丸亀藩の金刀比羅宮は毎月10日に、福岡藩の太宰府天満宮は毎日開放されてきて、大変ににぎわったそうです。

豊川稲荷東京別院の塀

南側から見た豊川稲荷東京別院の塀。道を挟んですぐ隣が赤坂御所の門です

そんな中、大岡越前忠相の祀った豊川稲荷も参拝が開放され、負けず劣らずの人気を博しました。

と、偉そうに大岡越前忠相について語りましたが、私にとっての大岡越前は時代劇ドラマの「大岡越前」です。加藤剛さんそのまんまです。

片岡千恵蔵さんや大坂志郎さん、竹脇無我さん、宇津宮雅代さんも思い浮かび、オープニングの曲が頭に自然と流れてきます。

神仏習合の趣を色濃く残す境内

豊川稲荷東京別院の鳥居と奥の院

境内の中に建つ鳥居から見る奥の院

豊川稲荷東京別院は神仏習合の時代の雰囲気を残している寺院です。

明治政府の出した神仏判然令により神仏分離が進み、廃仏毀釈の動きもある中、豊川稲荷は一時鳥居を撤去させられるなどしたものの、ほぼ当時の姿をそのまま残していると言われています。

豊川稲荷東京別院の豊川水神社

水の神さまを祀る豊川水神社

お寺なのに鳥居があり、神様も祭られ、稲荷神社で見かける狐の像も数えきれないほどあり、ちょっとどころか、かなり不思議な雰囲気がします。

境内をめぐれば豊川稲荷信仰、ダキニ天信仰の「すごみ」を感じるはずです。

山門

豊川稲荷東京別院の山門

青山通りに面して建つ山門

まずは山門を一礼してくぐります。風格を感じさせる立派な御門です。

ご本殿


そして手水舎で手と口を清め、まずはご本殿をお参りします。
ご本尊は豊川ダ枳尼眞天。ご真言は「オンシラバッタニリウンソワカ」。まずは「南無豊川ダ枳尼眞天」と唱え、ご真言を何度も唱えます。
拝殿前の柱にご真言がルビ付きで貼られているので、何度も繰り返し練習して賽銭箱に進みましょう。

豊川稲荷東京別院ご本殿の扁額

ご本殿に掛けられている扁額。久邇宮朝融王様(上皇様の叔父)の筆

通常であれば、中には靴を脱いで上がることもできますが私が参拝したときはまだ入れませんでした。ご本尊の横には、十六善神(じゅうろくぜんしん)、愛染明王(あいぜんみょうおう)、摩利支天(まりしてん)、拝殿には大黒天が祭られています。

融通稲荷

豊川稲荷東京別院の融通稲荷

金銀財宝の融通をかなえてくれる融通稲荷

本殿に向かって左横に建つのが融通稲荷です。正しくは南無如意宝生尊天(なむにょらいほうしょうそんてん)です。
財宝を生む尊天さまで、金銀財宝の融通がかなえてくださいます。


そして、お堂の中に置かれたたくさんの黄色い小さな封筒。「融通金」といわれ、金銀財宝の融通の願いをかなえてくださるというではありませんか。
胸をわくわくさせながら私も一つお預かりしました。(1つですよ~!)随分日にちがたつのに、まだわくわくが止まりません。
大事なのは、必ず1年後に利子をつけてお返しすること。なので、いただくのではなく、あくまでお預かりするということです。

豊川稲荷東京別院の融通金

融通金の袋の中にはピカピカの10円玉が入っていました

1年後にはお返ししなくてはいけないので、長期海外出張する方などは見送ったほうがいいかもしれません……。

七福神めぐり

境内には七福神の像が配され、境内の中だけで七福神めぐりができます。それぞれにお名前、ご利益、ご真言が書かれた標柱が建てられ、楽しくめぐることができますよ!

恵比須尊

豊川稲荷東京別院の恵比須尊
ご真言・・・おんいんだらそわか
ご利益・・・商売繁盛、漁業繁栄

大黒天

豊川稲荷東京別院の大黒天
ご真言・・・おんまかきゃらやそわか
ご利益・・・金運増長、開運招福

弁財天

豊川稲荷東京別院の弁財天
ご真言・・・おんそらそばていえいそわか
ご利益・・・芸道精進、財福招来

毘沙門天

豊川稲荷東京別院の毘沙門天
ご真言・・・おんべいしらまんだそわか
ご利益・・・開運招徳、智慧出世

布袋尊

豊川稲荷東京別院の布袋尊
ご真言・・・おんまいたれいそわか
ご利益・・・開運、良縁

福禄壽尊

豊川稲荷東京別院の福禄寿尊
ご真言・・・うんぬんしきそわか
ご利益・・・福徳長寿

壽老尊

豊川稲荷東京別院の寿老尊
ご真言・・・うんぬんしきそわか
ご利益・・・長寿、諸病平癒

豊川稲荷東京別院の大黒天のご神水

大黒天ではペットボトルの2本奉納し、1本持ち帰ることができる(写真は一部加工しています)

おすすめなのが大黒天のご神水。ペットボトルを2本用意し、1本に自分の名前を書いた紙を貼り、ご真言を唱え、1本はそのまま奉納し、1本は持ち帰ることができます。
あ、ありがたい!
ご真言は、「南無豊川招福利生(りしょう)大黒尊天」と3回唱え、さらに「おんまかきゃらやそわか」と7回唱えます。
水は境内内の売店で買えます。名前を書く紙も用意してくれていて、ペンも貸していただけます。セロハンテープで貼り付けてくれるのもうれしい!
中身はペットボトルの水であっても大黒天のご神徳が水の分子に影響を与えているはずです。
大事に家に持ち帰り飲んでみると、何かが変わったような気がしました!

三神殿


中央に宇賀神王、左に太郎稲荷、右に徳七郎稲荷を祀っています。
宇賀神王は、「福を生み、金運を得、保食の神様として知られ、衣食住には欠く事の出来ない神王さま」
太郎稲荷は、「飛行自在の姿で健康を守り、骨節の痛み、頭痛、肩こりなどから救っていただけるお稲荷さま」
徳七郎稲荷は、「円満な対人関係をもたらすお稲荷さまです。戦後混乱と辛苦の人の生活に明るい対人関係を与えてくださった」
と書かれています。丁寧にお参りせずにはいられませんでした。

いなり寿司

番外編となりますが、欠かせないのが「いなり寿司」。駐車場横の売店「家元屋」のいなり寿司です。お店は3軒ありますが、右側になります。創業明治3年です。
マツコ・デラックスさん、木村拓哉さん大絶賛のいなり寿司ということで話題になりました。マツコ・デラックスさんは境内の赤提灯にも名前がありましたよ。
3つ入りで330円、5つ入りで550円。たっぷりと詰まった大きめのいなり寿司です。私は3つ入りで味も量も大満足でした。
お店は早くから開店していてお供え物やおみやげは販売していますが、いなり寿司の販売はちょっと遅め。私が行ったときはたしか11時からでした。ご注意を。

三面鏡タイプの「御影守」

追記です。

初めて豊川稲荷東京別院を参拝した後、何かフィーリングが合ったように感じ、時折参拝したくなり心のままに何度か訪れ、参拝しています。

御守りも気にはなっていましたが、また次来たときにと先延ばしにしていました。

そこでいろいろとググってみると桜井識子さんという著名な方のブログで「三面鏡」タイプの「御影守」のことが記されていました。

私はとても素直な人間です。さっそく授与いただきました。1000円です。

御守りは普通は中を見たりしないものですが、この御守りは出してもいいものです。

御守りを出して開いてみると三面鏡のような作りになっていて、中央の豊川ダ枳尼眞天さまのお姿の部分は鏡面仕上げになっています。

御守りの中にある説明書きには次のように書いてあります。

「このお守りは、ご守護豊川ダ枳尼眞天の御影(おすがた)を拝し、清らかな自分をうつし拝めば、それがダ枳尼眞天さまの御影と一つになってふれ合いが生れます。

こうして毎日の心からダ枳尼眞天さまに感謝し、拝み、信仰することによって、大きな功徳をいただき、私たちのおねがいが成就されます。

常に身辺にそなえ持って、日日の精進に励みましょう。

三州 豊川閣

この御守り、大変にすばらしいです。

自分の姿と豊川ダ枳尼眞天さまのお姿を重ね合わせることができます。

以降、時折手に取り、拝んでいます。

豊川稲荷東京別院まとめ

豊川稲荷東京別院の両替機

お賽銭用の両替機もあるのでご心配なく

まだまだ紹介しきれていません。とても密度の濃い、カオスな空間です。

一日でこんなに手を合わせたことはないかもしれません。

チャンスがあれば参拝することをおすすめします。(感染対策はしっかりと)

最後に一つ大事なこと。神社ではないので柏手はしないようにしましょう。

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