東京五社をご存じですか。
東京を代表する5つの格式の高い神社です。
文化庁「宗教年鑑」によると東京都の神社の数は1463社。
この1463社の中のトップ5社です。
明治神宮、靖国神社、日枝神社、東京大神宮、そして大國魂神社。
お名前を見れば誰もが納得。日本全国津々浦々まで知れわたる、超がつくほどのスペシャルでビッグな神社です。
一日で参拝できる東京五社(がんばれば)
電車を使えば1日で5社回ることもできます。
5社のうち大國魂神社は都心からは少し離れた府中市にありますが、あとの4社はいずれも都心にあります。
なので大國魂神社は最初か最後に参拝することになりますが、おすすめは都心から。中でも縁結びのご利益が名高く、休日には参拝の行列ができてしまう東京大神宮を最初に参拝するのがおすすめです。
【1社目】東京のお伊勢さま東京大神宮
東京五社めぐりの1社めは東京大神宮です。
東京大神宮は、縁結びのご利益がハンパないと人気の神社なので昼前には拝殿前にはずらりと参拝者が並びます。
拝殿の真ん前、ど真ん中で参拝したい人、並ぶのが苦手な人はなるべく早めに参拝しましょう。ただし、お神札やお守りの授与は8時から、御朱印は9時からの受け付けです。
御朱印を希望する人は受付時間前には参拝をしておきましょう。
東京大神宮の御祭神
天照皇大神宮(あまてらすすめおおかみ)
豊受大神(とようけのおおかみ)
【造化の三神】
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすみのかみ)
神産巣日神(かみむすみのかみ)
倭比賣命(やまとひめのみこと)
東京大神宮の御由緒
明治13年(1880年)、伊勢神宮の遥拝殿として、明治天皇のご裁断を仰いで創建。以来、東京のお伊勢さまとして親しまれ、縁結びの神社として知られる。現在広く行われている神前結婚式を最初に行った神社。
東京大神宮のおすすめ
何といっても縁結びの神社としてその名を知られます。休日ともなると若い女性でいっぱいになるので、おじさんは少し気後れしてしまいがちですが、伊勢神宮の遥拝殿です。遠く伊勢神宮に思いをはせ、参拝するといいでしょう。
豊受大神宮(外宮)のお神札を授与しているのも超レアです!
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【2社目】246万6000余柱の御英霊を祭る靖国神社
東京大神宮のお次は靖国神社です。ご近所さんです。
東京大神宮から靖国神社の第一鳥居までは約600m、徒歩10分ほどです。ただし、第一鳥居から拝殿まではさらに500mほど。総面積は約10万㎡で都内の神社で第2位の広さです。
靖国神社の御祭神
幕末以降の戦争において国を守るために殉じられた246万6000余柱の方々の神霊。軍人ばかりではなく、坂本龍馬や吉田松陰、高杉晋作など幕末の志士、戦場で救護のために活躍した従軍看護婦や女学生、学徒動員中に軍需工場で亡くなられた学徒などの軍属、文官、民間の方々。また、当時日本人として戦死された台湾・朝鮮半島出身者、シベリア抑留により亡くなられた方、東京裁判により処刑された方。
靖国神社の御由緒
明治2年(1869年)、明治維新の過程において戊辰戦争などで近代国家建設のために尽力した多くの尊い命が失われたことに心痛めた明治天皇が国家のために一命を捧げた人々の霊を慰め、その事績を後世に伝えるために創建した招魂社が起源。その10年後の明治12年に靖国神社と改称され現在に至る。
靖国神社のおすすめ
日本のために殉じられた方々をお祭りされる特別で特殊な神社です。ご利益を求めて参拝するのではなく、英霊の方々に敬意の念を捧げ、今現在の日本があり、家族があり、自分があることの感謝の気持ちを捧げるのがいいと思います。
国を守るために殉じられた崇高な念がお集まりになっているため、とても高い次元のエネルギーを感じるといわれています。
敷地内にある「遊就館」はぜひ見学したい博物館。戦争に関する史料、英霊に関する遺書など展示品は一日を費やしたいほど興味深く膨大。
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【3社目】江戸で一番の規模を誇った日枝神社
お次は日枝神社です。靖国神社から市ヶ谷駅まで15分。市ヶ谷駅からは南北線で溜池山王駅まで乗車5分。溜池山王駅からは徒歩3分です。地上の道での距離は約3km。元気ある人なら歩いて、あるいは軽くジョギングで行けますよ。(私はそんなことはしませんが)
1478年、江戸城築城の際に、南西側の裏鬼門を鎮めるために、川越の山王社から勧請されたとされ、「皇城の鎮(しずめ)」として日本の中心をお護りする神社です。
国会議事堂や首相官邸もすぐ近く。当然のことながら政治家の先生方も参拝に来られる神社なのです。
日枝神社の御祭神
大山咋神(おおやまくいのかみ)
【相殿の神】
国常立神(くにのとこたちのかみ)
伊弉冉神(いざなみのかみ)
足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)
日枝神社の御由緒
文明10年(1478年)、太田道灌の江戸城築城の際、鎮護の神として川越山王社を勧請し創建。のち、徳川家康の江戸城入城に当たって「城内鎮守の社」「徳川歴朝の産神」とされ、江戸市民からは「江戸郷の総氏神」「江戸の産神」として崇敬された。
明治以降は「皇城の鎮め」として官幣中社を経て官幣大社に列せられるほどまでになった古くから格式高い神社。
日枝神社のおすすめ
江戸時代においては徳川家の崇敬が篤く、将軍世嗣、子女及諸大名等の参拝があり江戸随一の規模を誇った。現在においては、政財界の中心地でもある永田町という土地柄もあり、出世を望む人や、大勝負に臨んで大きな転機を迎えようとする人に御利益があるとされています。
裏参道に当たる稲荷参道は東京では有数の千本鳥居がインスタ映えポイント!
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【4社目】明治天皇を祀る初詣参拝者数日本一の明治神宮
都内最後は明治神宮です。言わずと知れた初詣参拝者数日本一のビッグネームです。
原宿口、参宮橋口、代々木口の3カ所の入り口がありますが一番メインの入り口、大鳥居があり、参道にもいい気が流れているという原宿口がおすすめです。
日枝神社から原宿口に向かうには、溜池山王駅から銀座線で表参道駅乗り換え、千代田線で明治神宮駅前下車、徒歩3分です。
明治神宮の御祭神
明治天皇
昭憲皇太后
明治神宮の御由緒
明治45年(1912年)に崩御された明治天皇、大正3年(1914)に崩御された昭憲皇太后をお祭りするために大正9年(1920年)に創建された。創建は国民の声から始まり、渋沢栄一らの有志委員会が組織され、国会での審議、大正天皇の裁可を経て創建が決定された。境内の樹木は全国から寄せられた10万本もの献木。さらに全国から延べ11万人もの自発的な青年団の勤労奉仕によって造営された。
明治神宮のおすすめ
国民からの発意による創建、献木と勤労奉仕によって造営された森なので、日本国民の明治天皇への強い思いが詰まっていてご神域すべてがパワースポット。中でも夫婦楠、清正井、亀石が有名。入り口から拝殿まで徒歩10分はかかる参道も心洗われる。
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明治神宮の清正井は今がおすすめ! 有名になり過ぎたパワースポット
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【5社目】武蔵国の総社である大國魂神社
最後を飾るのは大國魂神社です。渋谷駅から井の頭線で明大前駅で京王線に乗り換え30分ほどの府中駅で下車、徒歩5分。現在の東京都、埼玉県である武蔵国の総社。大國魂神社を参拝すれば武蔵国の神社をお参りしたことになると言われています。
大國魂神社のご祭神
大國魂大神(主祭神)
小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神・御霊大神・国内諸神
大國魂神社の御由緒
主祭神の大國魂大神は大国主命と同神とされる。創建は何と景行天皇41年(西暦111年)!大化の改新の後、武蔵国府が置かれ、国司の祭務を総轄する場所となった。さらに国司の職務を行いやすくするために国内諸神を配祀し、武蔵総社となった。
さらに本殿の両側に国内の一の宮から六の宮までの著名の神、六所[ろくしょ](小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)も奉祀。大國魂神社を参拝すれば武蔵国の神社をほぼ全てを参拝したことにもなると言われています。
大國魂神社のおすすめ
大鳥居前の巨木、寛文7年(1667年)造営のご本殿、樹齢1000年のご神木である大銀杏、11社もの摂社・末社・所管社があり、見どころはたっぷり。参道脇にある国府についての資料館「ふるさと府中歴史館」も歴史好きにはおすすめです。
東京五社まとめ
一日で回れる東京五社。どの神社もがビッグネームで格式高い神社です。
本音を言うと、いずれも急いで参拝する神社ではありません。笑
できれば時間があるときにじっくりと参拝するのがおすすめです!