八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を
古事記のスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治の段で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
最古とも言われる和歌です。何しろ言うまでもなくスサノオノミコトは神様ですからね。神様が詠んだ歌です。
そして、この歌の舞台になったのが八重垣神社です。
さらにスサノオノミコトと稲田姫が日本で初めてと言われる結婚式を挙げた場所でもあります。
日本初めて尽くしのスペシャルな神社です。
恋愛成就、夫婦和合のご利益があるとして人気ですが、ちょっと変わった占いが当たると評判の大人気の神社ですよ。
鏡の池に占い用紙を浮かべて占う鏡の池占い

占い用紙。よく見るとうっすらと文字が見えますが、池に浮かべるまではあえて見ないようにしましょう
ちょっと変わった占いとは、鏡の池占いです。もう名前からして特別感満載ですね。
鏡の池と呼ばれるご神域内にある池に神札授与所でお分けいただく占い用紙を浮かべると、ご神託が紙に浮かび上がります。
すかさず用紙の中央に硬貨をそっと置きます。

占い用紙は水につかるとご神託が浮かび上がります。すかさず硬貨を真ん中にそっと置きます
使える硬貨は100円玉か10円玉です。奮発して500円玉はズルです。10円玉10枚なんていうのもだめです。100円か10円を1枚です。
硬貨の重みでやがて占い用紙と硬貨は池の底へと沈んでいきます。
ちなみに参考までに、10円玉の重さは4.5g、100円玉は4.8gです。
この沈むまでの時間によって、あるいは沈んだ場所によって、この先巡り合うであろうお相手が近いうちに現れるのか、まだまだ先の話なのか、さらには近くの人なのか、あるいは遠くに住む人なのかがわかるというのです!
この神秘的な鏡の池を見つめる老若男女のまなざしは強く真剣です。
大事なのは沈み方だけではありませんよ。
占いに書かれているご神託もチョー大事です。
半世紀以上生きている私は忘れやすいお年ごろなので、しっかりと忘れないように写真に撮っておきました。
15分以内に沈めば縁は早い!

女子たちの強い願いは周りの者まで伝わってきそうです
占いの判断基準はいたって簡単です。
15分以内に沈めば良縁は近いうちに訪れ、30分以上かかるようであればもう少し先の話になるであろうというもの。
15分以上30分未満はどうなんでしょうか。少しビミョーな感じがしますね。
さらに、沈んだ場所が自分から近いところであれば身近な人の可能性が高く、風に吹かれて遠くで沈めば遠くに住まいする人と結ばれるというもの。
風向きによっては、占い用紙は遠くへと流れていってしまいます。
始める前に、人さし指をなめて風向きを確かめておきましょう。 当たる占いと言われれば、よけいに真剣なまなざしにもなりますよね。
風が強い日はあらぬ方向へ流されてしまうかもしれないので、近くの人との縁を望む人は天気予報も確認したほうがよさそうですね!
鏡の池は神社奥の佐久佐女の森に

佐久佐女の森入り口
まずは参拝ですよ。すべては参拝を済ませてからですよ。
神札授与所で鏡の池占い用の占い紙をいただきます。(初穂料100円)
この占い紙を持って拝殿の左奥へとつながる道を進み、小さな橋と道路を渡って、さらに進むと佐久佐女(さくさめ)の森というご神域があります。
かの小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は佐久佐の森を神秘の森と称しました。
古代から大きくは景色を変えていないであろう森です。巨木が天空へと突き抜けています。
そんな森の中に鏡の池はあります。佐久佐女の森の神秘さが鏡の池占いにより一層の神秘さを高めます。
まとめ

とても立派な八重垣神社ご本殿
いかがですか。楽しそうですよね。50を超えたバツイチおじさんもしっかりと楽しむことができました。
今はその気がなくとも「早く沈め〜!」と強く願ってしまいました。笑
恋愛、結婚の占いとして知られていますが、そのほかいろいろな縁や願い事も占えますよ。

男性諸氏なら真剣に参拝するであろう末社、山神神社
松江城などがある松江市の中心部からは車で20分ほどかかりますが、ぜひ参拝して占ってみてください。
独り参拝してガチで占ってみてみるのもよし、グループで訪れてワイワイ楽しむのもよしです。

2本の椿が寄り添っている夫婦椿。神社内3カ所にあります
鏡の池占いは代理でその人のことを思いながらの占いもできるとのことですよ。
しかし、断りもなく友だちのことを勝手に占ってしまうと、思わぬトラブルになりかねませんのでご注意ください。