東京都大田区にある多摩川浅間神社です。日本屈指の高級住宅地、田園調布の氏神様です。
といっても、大田区近隣以外の人ほとんどが分からないと思います。
こう言えば分かる方も多いと思います。
タバ作戦の前線指令所となった場所です。
そう、鎌倉に上陸し、川崎まで徹底的に荒らし回ってきたゴジラを迎え撃つべく打ち立てられた自衛隊のタバ作戦。その前線指揮所が置かれたのが、ここ多摩川浅間神社なのです。
もちろん映画のお話。「シン・ゴジラ」での話です。
御祭神はかぐや姫のモデルとも言われる木花咲耶姫命
多摩川浅間神社は東急東横線多摩川駅から徒歩3分ほどの多摩川沿いの小さな山、亀甲山の頂上部に鎮座します。
多摩川を挟んで川崎市側から見ると亀の甲羅のように見えるので亀甲山なんですね。こんもりと深緑色の小山です。
御祭神は木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)です。古事記にも登場し、崇敬する方が大変多い神様です。
そしてそして、竹取物語のかぐや姫のモデルになったとも言われている神様です。
さらには神話の世界では最も美しい神様とも言われています。(誰が見たのか不明。未確認情報です)
女子力を高めていただけるというありがたい神様とも言われています。(ネット情報による)
男性も女性もお願いすることはたくさんありそうな神様ですね。
社殿は全国に4社しかない2階建ての浅間造り
神社へは亀甲山のふもとから階段を登ります。高さは30mほどでしょうか。
階段の前には「大祓詞のくるま」があります。黒く丸い石が車輪のように回るようになっていて大祓詞が掘られています。手で1回転させて身の罪とけがれを払います。
石段を登って、鳥居をくぐるとそこは富士塚です。浅間神社とは、富士山を信仰する神社です。富士山の溶岩を配置した富士塚です。
この富士塚登山の道は、映画「シン・ゴジラ」でも登場しますよ。
頂上に到着すると一気に視界が開け、前方に立派な社殿が目に入ります。
左側にある手水舎の向こうにはすばらしい景色が広がります。すぐに駆け寄って見たいところですが、まずは参拝ですよ。手水舎で清めて拝殿で参拝しましょう。
多摩川浅間神社の社殿はちょっと珍しい様式をしています。浅間造りと言われる2階建ての社殿で東京都ではここだけ。さらに、全国の1300社と言われる浅間神社の中で4社だけなんだそうです。見落とさないように!
タバ作戦前線指揮所は絶景ビューポイント
参拝を終えたら多摩川に面した場所に設けられた展望所に行ってみましょう。社務所の屋上ですが、境内からそのまま入れます。
ここは本当に絶景ポイントです。
大きく蛇行して流れる多摩川、武蔵小杉の高層ビル群、そして晴れていれば富士山もしっかりと拝むことができます。
この場所に富士信仰の多摩川浅間神社が鎮座するのは必然だったのです。
さらに、川崎方面から侵入してくるゴジラを迎え撃つための前線指揮所を設けるのにも最適な場所だったのです。
空からは戦略ヘリのAH-1S、通称コブラが威力偵察で20ミリ砲を撃ちます。さらに30ミリ砲、ミサイルを撃ち込みますが効き目なし。続いて、多摩川河川敷に集結した10(ひとまる)式戦車がゴジラの脚をめがけて集中砲火を浴びせます。
ネタバレになるといけないのでこの辺にしておきますが、「シン・ゴジラ」の中盤の見どころの一つです。
このAH-1S(コブラ)や10式戦車は陸上自衛隊広報施設のりっくんランドで本物を見ることができますよ! コブラには操縦席に座ることもできます!
夏の暑い時期や曇り、雨の日は当然富士山を見ることはできませんが、冬の寒い空気の澄んだ日には高確率で富士山を姿を拝むことができますよ。
展望所というよりも富士山を信仰する神社の遥拝所なんでしょうね。
多摩川浅間神社まとめ
いろいろと見どころの多い、楽しい神社です。
展望所からの景色は特にすばらしいですよ。
「シン・ゴジラ」をまだ見ていない人は、見てから行くとより充実した参拝になることまちがいありません。笑
多摩川浅間神社は、女子力アップを願う女子に、そしてそこにあやかろうとする男子に、そして「シン・ゴジラ」の聖地巡礼をするゴジラファンにもおすすめですよ!
多摩川浅間神社(たまがわせんげんじんじゃ)
https://sengenjinja.info/index.htma