うさぎ島に行ってきました!
うさぎ島とは広島県竹原市の3km沖に浮かぶ周囲4.3kmほどの大久野島のことで
歩いても1時間半もあれば一周できてしまうほどの小さな小さな島です。
旧日本軍が毒ガスを製造していたことでも知られる負の遺産を持つ島でもあります。
この小さな小さな島に900羽とも言われる「きゃわわ」なうさぎが人間を恐れることもなく棲み、もふもふし放題。うら若き女子たちや子どもたちに大人気なのです。
しかし、うさぎは女子たちや子どもたちだけのものではありません。
おじさんもたっぷりと楽しめます!
うさぎを満喫するために知っておきたいこと
何はともあれ、うさぎ島でたくさんのうさぎに囲まれ、うさぎにエサをやりながら、うさぎを思う存分もふもふするための大事な注意点を記します。
その1 うさぎのエサは事前に準備すること!
大久野島島ではうさぎのエサは売っていません! 大久野島へ渡る前に準備しておく必要があります。
忠海港でうさぎ用ペレットを買う

桟橋前の売店にある「うさぎのエサ」。乗船券発売所にもある
私は広島県本土側の忠海港から大久野島にフェリーで渡りましたが、忠海港の売店でうさぎのエサを売っています。
1袋100円。ペレット状のエサです。350mlのペットボトルがいっぱいになるくらいの量だと思います。
1人1袋買いましたが、島を離れるまでには、小学生の息子には、少し足りませんでした。
一緒に行った私の母(70代)は、とても楽しいらしく、息子を上回るペースでエサをやり続けました。笑
なので、私がかなりセーブをしてエサを半分以上残していたので最後まで楽しめたという感じです。
1人2袋か3袋あると思う存分楽しめると思います。何たって1袋100円ですからね!
ただし、エサが余った場合はちゃんと持ち帰りましょう。
捨てられたエサはカラスのエサとなり、カラスが増える原因になります。子ウサギを連れ去るカラスもいるそうです。大人のうさぎの中にもケガをした個体も見かけました。カラスに攻撃されることがあるようです。
そんなことにならないように余ったエサは必ず持ち帰りましょう。
野菜を持っていく
ニンジンやキャベツなどの野菜を持っていく人も見受けられました。
ニンジンはピーラーを持っていきましょう! 包丁やナイフの持ち歩きは、言うまでもありませんが、銃刀法や軽犯罪法に触れるおそれがあります。
与えていい野菜は、ニンジン、キャベツ、ブロッコリー。与えてはいけない野菜は、玉ねぎ、ネギ、ニラ、レタスなど。
このほか、お菓子やパンなどは絶対にやってはいけません。うさぎの食べられるものは限られています。
野菜は高い位置でうさぎに直接やることができます。なので、かわいいうさぎの顔の写真を撮るなら野菜のほうが断然いいでしょうね。
ペレットは手のひらに置いても地面に置いても、うさぎは下を向いて食べますからね。
うさぎは薄暮性と心得るべし

ウサギの種類はアナウサギ。名前のとおり至るところに穴を掘っています。足をくじかないように注意が必要です
うさぎは薄暮性の動物なんだそうです。要するに、太陽の光が弱い早朝もしくは夕方に活発になるんだそうです。
私が大久野島を訪れた1月は日中でも至るところで出迎えてくれました。
しかし、真夏の暑いときは人間と一緒だそうです。日影に身を隠し、ぐだぐだになっているそうですよ。
うさぎ島での注意事項!
手のひらにエサを乗っけて直接食べさせるのは要注意です。
うさぎはネズミなどと同じげっ歯類。かわいい前歯は凶器のように鋭いです。
私も最初手のひらに乗っけてやってみましたが、エサと一緒に手のひらにも歯が当たります。
この歯が切れ味抜群な刃物のようです。
ましてや、指でつまんでうさぎの口元にエサを持っていくのは絶対にやめましょう!
エサやり用に軍手などの手袋があるといいでしょうね。忠海港の売店では、エサのほかに軍手などの手袋、ウェットティッシュも置いてありましたよ。

瀬戸内海の小島が浮かぶ風景にも癒されます
うさぎ島をみんながいつまでも楽しめるように「うさぎからみんなへのおねがい」として、抱っこしたり、追いかけたりしないでねということがあります。
うさぎは、エサをやろうとすると近寄ってきますが、頭や背中をナデナデすると、するっと離れてしまいます。
そこまでです。つかんだり、押さえつけたりしてはだめです。
うさぎの骨は意外に弱く、骨折してしまうことがあるそうです。
瀬戸内情緒たっぷりな15分の船旅

大久野島から忠海港へ向かうフェリーから望む
大久野島へ渡るには、橋がないので当然のことながら船を使うことになります。
最寄りの忠海港からは15分の短い船旅です。
しかし、この15分の船旅も瀬戸内情緒をたっぷりと味わえるステキな時間となります。
忠海港から大久野島まで片道310円です。
1時間に2便程度の大三島フェリーのフェリーか国民休暇村の客船が出ます。どちらに乗ってもオーケーです。

国民休暇村の客船。フェリー、客船、どちらにでも乗れる
大三島フェリー http://sanyo-shosen.jp/omishima/
大久野島国民休暇村(船は何処から出ているの?参照)https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/faq/

忠海港~大久野島~大三島を結ぶフェリー
個人的にはおすすめはフェリーです。デッキに出て眺める瀬戸内の風景は秀逸。大久野島の旅をより一層思い出深いものにしてくれるはずです。

国民休暇村の客船の窓にはうさぎのシルエットが
忠海港のほか、本土側の竹原市の竹原港、愛媛県大三島の盛港からも大久野島行きの航路があります。
戦時中は毒ガス製造の島

長浦毒ガス貯蔵庫跡
大久野島は、うさぎのかわいさ満載の島という楽しい面だけの島だけではありません。
戦時中は、日本陸軍により秘密裏に毒ガスが製造されていた島という負の側面を持つ島でもあります。

三軒家毒ガス貯蔵庫跡
ダークツーリズムという言葉があります。ダークツーリズムとは戦争に関する跡地や災害被災地など、その国の歴史や人類史において記録され、記憶される人類の死や悲しみを対象にした観光のこと。当然ながらレジャーや物見遊山な観光とは正反対の観光です。
まさに、大久野島の毒ガス製造に関する遺構はダークツーリズムの対象となります。

大久野島の北端にある北部砲台跡
朽ちかけたレンガ積みの遺構はダークな面だけではなく、朽ちかけていく悲哀、廃墟の美さえ感じます。
大久野島まとめ

大久野島と大三島の間は川のように潮流が速い
うさぎ好きにはたまらない、うさぎ好きでなくともたっぷりと楽しめるうさぎの島です。
うさぎ島をたっぷりと満喫するためには何はさておきエサの準備です。
エサを忘れると大変です。

大久野島国民休暇村
人間の食べるエサ(笑)は国民宿舎の食堂しかありません。レストランの価格帯は1500円〜1800 円でしょうか。
とてもおいしかったのですが、天気がよかったせいもあり、私は簡単なものでもいいのでお弁当を持ってくればよかったな〜と少し後悔しました。
海岸で食べるお弁当は間違いなくおいしいはずです!