明治神宮に、令和元年10月にオープンした明治神宮ミュージアム。明治神宮のご祭神である明治天皇と昭憲皇太后にゆかりの品々を展示しています。
国立競技場を設計した隈研吾氏設計として鳴り物入りのオープンです。
オープン時の混雑も収まったであろう2月上旬に行ってみました!
明治神宮の森に溶け込む設計
明治神宮ミュージアムは、明治神宮の原宿口の鳥居から徒歩3分ほど。参道の右側にあります。
明治神宮のうっそうとした神々しい参道の雰囲気を損なわないように参道の木々を隔てて立地しています。
入館料は大人1000円、高校生以下900円!
さっそく入館します。
入り口すぐ脇に券売機があります。今どきの液晶パネルの券売機です。一定の年齢を超える方はたじろがれることでしょう。私はたじろぎました。
液晶パネルで最新鋭の券売機ですが、ニコニコ現金払いのみです。
大人1000円、高校生以下900円。小学生未満は無料ですが、子ども料金の設定はありません。
た、高い…。
声に出している人はいませんでしたが、私にはみんなの心の声が聞こえたような気がしました。
入館してすぐ右手には開放的なメインロビーが広がります。木材の温かみを感じながらもシャープな雰囲気の空間の奥は、全面がガラス窓になっています。ガラス窓は明治神宮の森が借景となっています。
しかし、ここは後回しです。順路どおり2階へと進みます。
2階は宝物展示室と企画展示室があります。
明治天皇、昭憲皇太后おゆかりの御物を展示しています。
誰しもが教科書で見たことがある御尊影をはじめ、実際に使われた儀装車、明治天皇がお使いになられた鉛筆などが展示されています。
ゆっくりと見て回って30分ほどだったでしょうか、常設展、企画展を見終えました。
正直な感想。えっ、もう終わり?
期待が大き過ぎたのでしょうか。正直なところ、そう感じました。
入館料1000円にしては展示物が少ないというのが正直な感想です。
展示室を出たロビーには明治神宮の森の枯損木を使った一枚板のベンチが置かれています。
30分ほどの見学なので大して疲れてはいませんでいしたが、しばし腰かけて参道を道行く人を眺めました。
1階は杜の展示室とメインロビー
1階は「杜の展示室」とメインロビー、そしてミュージアムショップです。
「杜の展示室」は、明治神宮の歴史や日々の営みを分かりやすく、興味深く、そして美しく展示しています。でもこじんまりとした展示です。
そしてちょっとお高めの品々が並ぶミュージアムショップを横目に見ながらメインロビーに移ります。
開放感にあふれた空間で、明治神宮の森が借景となっています。
こちらにも一枚板のベンチがしつらえられていて、いつまでものんびりとしたい人はいつまでものんびりとできるようになっています。
私は多分、5分もしないうちに立ち上がり帰ることとしましたが。
1階部分のみの入館料は300円です。しかし、ここもちょっと割高感があります。
(私のように)建築自体にそんなに興味がなく、メインロビーの雰囲気だけを見たいのであれば入館せずとも入り口付近から見て感じることができるのではないかと思います。
もともとは宝物殿で展示されていたもの
明治神宮ミュージアムで展示されている御物はもともと明治神宮宝物殿に収納、展示されていたものでした。
宝物殿は大正10年建築、我が国初期の代表的な鉄筋コンクリート建築で重要文化財に指定されたもの。正倉院の校倉造りを模した設計は、明治神宮のほか、築地本願寺や靖国神社神門、虎ノ門の金刀比羅宮を設計した伊東忠太です。
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※令和3年には修復工事は終了し、期間を限定して公開中です。修復の終わった宝物館の記事はこちら。
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メインの参道となる原宿口からだと、御本殿まで徒歩10分、さらに10分ほど参宮橋口方面へ歩いていかなくてはならないためか、あまり訪れる人は多くなかったのではないかと思います。
私が明治神宮を参拝するときはいつも参宮橋口からなのですが、ここからだと徒歩3分ほど。宝物殿前の芝生広場でくつろぎ、大正レトロな雰囲気満載な宝物殿には子ども連れで時折訪れていました。
さらに、宝物殿の入館料は大人500円、子ども200円でした。子ども3人連れても1100円です。
しかし、新しくできたミュージアムの入館料は大人1000円、高校生以下900円なので子ども3人連れだと3700円となります。筋金入りのスーパー庶民である私にはちょっと二の足を踏んでしまう金額です。
私個人的には、明治神宮ミュージアムの適正な入館料は大人500円、高校生以下200円、1階のみ100円でしょうか。m(_ _)m
明治神宮ミュージアムまとめ
正直なところ、ちょっと割高感のあるミュージアムかな……。特に以前の宝物殿に行ったことのある人にとっては入館料は高く感じるでしょう。
宝物殿には、神武天皇から125代天皇の全ての肖像画が展示されていたのですが、ミュージアムには残念ながらそれもありません……。
とはいえ、展示されているのは明治天皇ゆかりの品々。実際にお使いになられたものを見ることができるのは大変なことです。
※宝物殿は現在、修復工事も終わり、年のうち何度か期間を限定して公開しています。
開館時間 10時〜16時30分(最終入館16時)。
休館日 木曜(祝日の場合は開館)・展示替え期間。
入館料1,000円、高校生以下900円、小学生以下無料。
(1階の「杜の展示室のみの入館は300円)