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【明治神宮宝物殿】開館100年! 大正薫る鉄筋コンクリート造の重要文化財

大正10年開館の明治神宮宝物殿は重要

明治神宮宝物殿です。

明治神宮創建の翌年、大正10年の完成です。令和3年11月に開館100年となりました。

平成29年1月から耐震工事をはじめとする修復工事がスタート。開館100年直前に修復工事が完了し、4年9カ月ぶりとなる宝物殿全体の公開となりました。

奈良の正倉院の高床式校倉造りを模した鉄筋コンクリート造り。

大正の香りを感じられるステキな建築です。

鉄筋コンクリート造にして国の重要文化財

正門の外から見る明治神宮宝物殿

明治神宮宝物殿は、御祭神である明治天皇と昭憲皇太后の御物を保存、展示するために建設されたものです。

修復工事以前、館内には、明治天皇、昭憲皇太后がご愛用された机・文房具・箪笥・書籍や、ご着用の装束、馬車・馬具等が展示されていました。

油絵でかなり写実的な歴代天皇の肖像画もズラリと展示されていましたよ。

今から100年前という、我が国最初期のころの大規模な鉄筋コンクリート造として、また、正倉院の高床式校倉造りを模した意匠により、歴史的・技術史的価値を評価されて、本殿や外拝殿、回廊、神門などとともに国重要文化財に指定されました。

令和元年、南参道沿いに建設された明治神宮ミュージアムに御物は展示機能は移されました。私個人的には宝物殿に展示していてほしかったなと思います……。

しばらくの間、宝物殿は常設展は行わず、春と秋に特別展が開かれる予定だそうです。

ちなみに、令和3年秋は10月23日から11月7日の期間で、「明治神宮 その歴史と建築」展が開かれました。

宝物殿本館の広さは30m×15mというので、バスケットボールのコートと同じくらいです。高さは優に10mはあります。

かつて、常設展示されていたころは、展示物や展示ケースなどで拝観順路が迷路のようになっていて広く感じましたが、現在は展示ケースでの展示。意外にかつての広さは感じられません。

ちなみに、展示ケースも国重要文化財です。

原宿口南参道からだと1.5km30分

明治神宮境内案内図

左端あたりが宝物殿。右上が原宿駅。原宿駅から宝物殿まで1500m。この地図では左が北

宝物殿は、73万8760㎡もの広大な明治神宮の敷地内にあります。

敷地内といっても北の端っこです。小田急線参宮橋駅が最寄り駅の参宮橋口からだと徒歩3分ほどです。

明治神宮参拝者のほとんど90%以上の方は原宿口、南参道からだと思いますが、原宿口からだと宝物殿まで1.5kmもあります。歩いて30分です。

明治神宮は何度も参拝したことがあるよという方でも、宝物殿まで足を延ばす人は少ないのではないでしょうか。

もし行かれたことがないのであればぜひ行ってみてください!

原宿口からの南参道とはまた趣の違った、とても都会の中とは思えない森の中の遊歩道のような道を散策気分で歩けます。

そして森を抜けると広い芝生の広場に出ます。

おすすめの散策コースです。
(もちろん第一義的には参道です)

残念ながら広場では、飲食は禁止のようです。宝物殿正門横には自動販売機があるので正門前のベンチに腰掛けて飲む分には問題ないと思いますが。あくまでも明治神宮の境内ですからね。致し方ないところです。

宝物殿前のパワースポット「亀石」

明治神宮宝物殿前にある亀石

パワースポットとして知られる宝物殿前にある亀石

宝物殿前には芝生の広場が広がります。天気のよい日など、腰を下ろしてくつろげば、とても都心にいるとは思えないほどの開放感を味わえます。

そんな広い芝生広場、北池と呼ばれる池の前に2m四方、高さ1mほどの大きな亀石と呼ばれる岩があります。

亀石はパワースポットとして知られ、次から次へと亀石めあてに人が訪れ、手を当てて頭を垂れたり、手をかざしながら岩の周りを何周も回ったりしています。

テレビ番組「アド街ック天国」の明治神宮の放送回では、手相占い芸人の島田秀平さんがひらめき運を授かることができるパワースポットと紹介していましたよ。

何でも岩の周りを反時計回りに3周回って歩き、岩に腰かけて瞑想するといいんだそうです。パワーチャージできるんだとか。

ある有名作家さんは、ここで新作の構想を練っているんだそうです。

そんなこととはつゆ知らず、私は息子が小さなころはよく登らせて遊んでいました。お許しください。

明治神宮宝物殿まとめ

明治神宮拝殿

明治神宮拝殿。もちろん参拝もしましょう

明治神宮のご神域です。原宿口から南参道を通って来る人は、まずは参拝しましょう。

そして、宝物殿を愛でに行く散策です。

原宿口から南参道を通って参拝し、宝物殿を愛で、帰りに御苑に入って清正井を見て帰るとなると、急ぎめでも優に1時間半はかかります。

都会の巨大なオアシスを通って大正時代薫る宝物殿へ。おすすめです。

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