呉市を訪れたなら外せない見どころがあります。
大和ミュージアムです。正式名称は呉市海事歴史科学館です。
日本海軍が建造した当時世界最大だった戦艦大和に関する史料館です。
令和元年7月27日には戦艦大和建造にまつわる日本海軍内における攻防を描いた映画「アルキメデスの大戦」が公開されます。(令和元年7月21日現在)
主役は超人気俳優の菅田将暉さん。公開に先立ち大和ミュージアムを訪れていましたよ!
先日、公開を記念して戦艦大和誕生の地で本作のロケ地でもある広島県呉市の #大和ミュージアム にて #菅田将暉 さんのトークイベントを開催しました‼️
会場の様子をお届け📸#菅田さん人生初#自撮り棒セルフィー#撮っている菅田さんを#撮らずにはいられない#アルキメデスの大戦#7月26日公開 pic.twitter.com/gDUbFWm8xt— 映画『アルキメデスの大戦』公式 (@archimedes_mov) 2019年7月17日
大和ミュージアムを見て「アルキメデスの大戦」を見るか、「アルキメデスの大戦」を見て大和ミュージアムを見るか。
どちらを選択しても、さらに戦艦大和への思い、理解が深まること間違いなさそうです。
大和ミュージアムの真ん前には、現役で使われていた潜水艦を丸ごと展示している海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」があります。
こちらもセットで必見です。
10分の1スケールの戦艦大和が大迫力!
戦艦大和は1936年(昭和11年)3月に呉海軍工廠において建造された、当時世界最大の戦艦でした。
終戦の4カ月前、鹿児島県坊ノ岬沖にて沈没させられ、現在も海底に眠っています。
その戦艦大和を10分の1スケールで再現した模型がドカンと据えられています。
館内に入って視野に入ると必ずや声が出ます。「おぉ~」と。
10分の1とはいえ、本物は世界最大の263m。カメラのフレームに収めるのも工夫が必要な大きさです。
大和の建造は極秘中の極秘事項として進められ、残された資料も戦災で多くを失うなどしていたため、再現は困難を極めました。
残された設計図、写真、そして近年になって行われた潜水調査における水中映像などをもとに可能な限り細部にわたるまで再現されているというだけあって、見る者を圧倒します。
海軍工廠で培われた技術や呉の歴史を紹介
10分の1スケールの模型だけが見どころじゃありません。
もちろん戦艦大和に関する展示室もあります。大和の建造、技術、生涯に焦点を当てて展示しています。
呉は、日本一の海軍工廠を有する都市として栄えました。海軍工廠で培われた最先端の技術は、戦後の高度成長期を牽引した造船、製鉄へと受け継がれ、戦後の呉では、世界最大級のタンカーを数多く建造した造船のまちなのです。その海軍工廠、造船のまち呉の歴史も紹介しています。
ゼロ戦や回天、魚雷も展示
ゼロ戦も展示されています。
日本国内で常設展示されているゼロ戦は8機のみ。その1機が大和ミュージアムで展示されています。中国・四国ではここだけです。
型式名は、零式艦上戦闘機六二型。琵琶湖に不時着、湖底に沈んでいたもので昭和53年に引き上げられたもの。六二型を展示しているのは大和ミュージアムだけです。
大和ミュージアムまとめ
10分の1スケールの戦艦大和の模型は大迫力です。
大和をはじめとした大型戦艦によって培われた技術や海軍のまちとして栄えた呉の歴史に焦点が当てられていますが、数え切れないほどの多くの尊い人命を奪った戦争が展示の大きな部分を占めます。
ただ楽しく鑑賞できる施設ではありません。
戦艦大和は3332人のうち生還できたのは276人のみでした。ゼロ戦では4000人、回天では100人とも言われる方が散華されています。
心穏やかに感謝の気持ちをもって見学したいものです。
所在地:呉市宝町5-20
開館時間:
展示室・ミュージアムショップ 9:00〜18:00(展示室入館は17:30まで)
ライブラリー 9:00〜17:00
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館)
※ 4月29日〜5月5日、7月21日〜8月31日、12月29日〜1月3日は無休
※ 開館カレンダーも確認のこと
常設展観覧料:一般(大学生以上)500円 高校生300円 小・中学生 200円
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)https://yamato-museum.com/