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温井ダムの水位低下放流見学が大迫力! 手軽なインフラツーリズム!(広島県)

温井ダムの放水

温井(ぬくい)ダムの水位低下放流が圧倒的な迫力でおすすめです!

温井ダムは広島県安芸太田市にあるアーチ式ダムです。ダムの高さは156m。何と、アーチ式ダムとしては、黒部ダムに次いで第2位の高さです。

黒部ダムはもちろん、いろいろなダムでも放水は見学できますよ。でも、温井ダムの放水が圧倒的にすごいのはダムの規模もさることながら、ダムの下から見学できることなんです。

大迫力のダムの放水を肌身で感じられる手軽なインフラツーリズムとしておすすめです!

ダムの放水で巻き上がる水しぶきでびしょ濡れ必至

温井ダムの放水。傘・レインコートは必須

温井ダムの放水。傘やレインコートが必要です

ダムの放水というと、ダムの最上部から水を流すとイメージする人もいるようですが、そうではありません。

ダムの放水は、ダムの真ん中あたりにある中位標高放流設備から行われます。ダムの最上部にあるのは非常用放流設備というんだそうです。「非常用」なんです。多分ここから放水されるときには、一般の人は近寄らせてくれないと思います。

放水の始まりは「ちょろちょろ」です。でも、あれよあれよという間に放水の勢いは増していき、あたりは放水によって巻き上げられた水しぶきでびしょ濡れになります。

子どもたちは天然のシャワーに大はしゃぎですが、私はその迫力に正直恐怖すら感じました。

放水の量は1つの放水口から毎秒30トン、合わせて毎秒60トン! 1.5秒で25mプールがいっぱいになる量だそうです。

その爆発的な放水は15分続きます。

晴れていても傘やレインコートが必要ですよ。ちょっと離れた木陰に避難できないわけではないけど、風向きによっては、あっという間にずぶ濡れなんてことにもなりかねませんのでご注意を!

放水による勢いで強い風も吹き荒れます。あまり近付くと傘なんて何の役にも立たないので、近くに寄ってみたいという人はレインコート必携です。

子どもたちには着替えが必要です。絶対にびしょ濡れになるまで遊びます。

ダム上部から放水地点まではエレベーターで

温井ダムの「しわい階段」

温井ダムの「しわい階段」。高低差は約100m

ダムの上から放水される地点まではエレベーターもあります。ご安心ください。

ゴールデンウィーク限定ですが、階段で下まで降りることもできますよ。ダムの側面に張り付くように設置されています。高低差は約100m。おすすめしませんけどね。

この階段は「しわい階段」といいます。

広島弁で「つらい」「難しい」ことを「しわい」と言います。(最近の若い人はほとんど使わないと思いますが)

「しわい」なので481段!という説もありますが、477段だそうです。おしい!

段数もさることながら、この角度がすごいです。しかし、息子(中学生と小学生)は下まで降りて、何と折り返して登ってきました。若いってすごいです。

普通の人はエレベーターを使いましょう。エレベーターを降りると、出口までは200mほどのトンネルを通ります。

 

このトンネルが寒い! 夏は気持ちいいでしょうけど。

トンネルから出ると、視界が開け、河原に出ます。視線を右にやれば高さ156mものコンクリートの壁がそびえたっています。

ダムの放水は4月中旬から6月上旬にかけて

温井ダムと龍姫湖

温井ダムによってできた湖は龍姫湖といいます。いかにも最近名付けられた今風の名前です

残念ながら温井ダムの放水、年中やっているわけではないんです。大雨や台風などにより洪水のおそれが高まる時期に備えて、あらかじめダムの貯水容量の空きをつくっておくためのものなんです。

毎年4月中旬から6月上旬にかけて1日に1度から3度行われますが、日によっては放水されない日もあるのでホームページで確認が必要です。
国土交通省中国地方整備局温井ダム管理所 https://www.cgr.mlit.go.jp/nukui/

近年、ダムやトンネル、橋などを観光スポットとして訪れるインフラツーリズムに人気が出ていますよね。国を挙げての政策で、公共施設、インフラストラクチャー、土木景観を観光資源として、日本人だけでなく、訪日外国人観光客も呼び込もうとするものです。

国土交通省総合政策局 インフラツーリズムポータルサイト

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/infratourism/index.html

今後ますますインフラツーリズムが盛んになるのは間違いなし。温井ダムの放水は、その中でもエンターテインメント性抜群で子どもも楽しめますよ!

小学生くらいからダムの規模を体で感じ、インフラの大事さを学ぶのってとてもいいと思いますよ。

温井ダムの高さは156m

温井ダムの上から及び腰で見下ろすの図

まとめ

龍姫湖

ダムの性質上、当然のことながら町から遠く離れた山の中にあります。

ですが、時間をかけてでも訪れるのに十分価値のあるスポットです。

ダムの放水がない時期でもダム周辺は散策にとてもいいし、ダムには一般公開の資料室もあります。湖畔にある公園には子どもたちが楽しめるアスレチックコーナーもありますよ。

秋の紅葉もとてもすばらしいそうです。毎年10月中旬には龍姫湖祭り(温井ダム祭り)が開かれ、このときにもダムの放水があるそうです。(平成30年は10月21日(日)10:00~15:30)
安芸太田ナビ https://www.akioota-navi.jp/html/kankou_event_ryukikomaturi.html

そしてそして、管理事務所に行けばダムカードもゲットできますよ!(私は知らなかった……残念)

交通

【加計スマートICから約25分(約11.5km)】
加計スマートICを降り、最初のT字路を右折し、道なりに191号線~186号線を進むと右側に温井ダムが見えてきます。

【戸河内ICから約30分(約13km)】

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