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【宮島|厳島神社】満潮と干潮の時間をチェックして楽しもう!

宮島フェリーから見た厳島神社

日本三景安芸の宮島。

海に浮かぶ朱塗りの厳島神社と大鳥居、緑濃き厳島の木々、青い空。

外国人にも知られている日本を代表する風景と言ってもいいのではないでしょうか。

広島人誇りの神社、観光地です。

厳島神社の社殿の美しさもさることながら、潮が引けば大鳥居まで歩いていくこともできます。

しかし、当然ですが、海に浮かぶ神社と大鳥居までの散策。両方一度には楽しむことはできません

どちらを優先するか、そして両方とも楽しむにはどうすればいいのか。ご紹介します。

 

最大4mの潮位差が生む2つの楽しみ方

 

大事なのは潮位。海水面の高さの動きを知ることが大切です。

ご存じのとおり、海は満潮と干潮を繰り返し、海水面の高さは刻々と変わっていきますよね。

簡単に言えば、満潮前後の潮位が高いときは、厳島神社は海に浮かんで見えるけど、大鳥居には行けない。

干潮前後の潮位が低いときは、大鳥居まで歩いて行けることが多いけど、厳島神社は海に浮いては見えない、です。

満潮と干潮の差は、瀬戸内海、特に広島や愛媛のあたりは最大で約4mもあります。日本海側ではその差は数十cm程度、太平洋側沿岸でもせいぜい2m程度なんです。

この大きな潮位の差が宮島、厳島の美しさを際立たせているんですね。

 

厳島神社の社殿が海に浮かんで見えるのは潮位250cm以上

 

やはり厳島神社がもっとも美しく見えるのは潮位が高く、神社が海に浮かんで見えるとき。

広島で生まれ育った私は、宮島へは何度も行っていますが飽きることはありません。

全国に数ある神社の中でもこんなに社殿が愛される神社もめずらしいのではないでしょうか。

厳島神社が海に浮かんで見えるのは満潮前後の潮位が高いとき。潮位は250cm以上のときです。

 

大鳥居まで歩いていけるのは潮位100cm以下

厳島神社の大鳥居

 

でも大鳥居の真下まで歩いてみたいですよね!

大鳥居まで歩いていけるのは干潮前後の潮位100cm以下のときです。

大鳥居を近くで見ると圧倒されますよ。高さは16.6m、鳥居の上部にある棟の長さは24.2m、太い主柱周りは9.9mもあります。

柱は地面に打ち込まれているのではなく、置かれているだけなんです。総重量は60tという重さだけで立っているんです。

いくら歩いていけるといっても水たまりや水の流れはそこかしこにあるし、たっぷりの水を含んだ砂の上を歩くわけなので、水がしみてこない、防水性が高い、少々汚れてもいい靴で行きましょう。

 

海上保安庁の潮汐表で調べる

潮位の高さを調べるのは、海上保安庁のホームページがおすすめです。

海上保安庁 海洋情報部「潮汐予測 海保マリンレジャー」
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/TIDE/pred2/TidePred/tide_pred/3.htm

地図上の「広島」もしくは「岩国」をクリックします。(2つのの中間にある島が宮島(厳島)です)

「潮汐推算, Tidal prediction」のページになるので訪れる予定の日を入れます。

すると潮位の変化がグラフで表示されています。見てすぐに視覚的にいつの時間帯に訪れればいいのかが分かりやすい!

厳島神社が海に浮かんで見えるとき

このグラフはとある日の海上保安庁の潮汐表です。

厳島神社の大鳥居

 

この日を見てみると、赤い四角で囲った範囲が潮位250cm以上になる部分。9時30分〜13時45分の間になります。つまり、この時間帯に行けば厳島神社が海に浮かんで見えるわけです。

とりわけグラフの一番高い時間帯に行けば、神社の床面すれすれまでに海面が高くなっていて、それはもうとてもとても美しい、極楽浄土のような光景を見ることができますよ。

大鳥居まで歩いて行けるとき

大鳥居まで歩いて行ける時間帯。それは緑の線で囲んだ潮位100cm以下の時間帯です。

この日は16時45分~20時くらいが潮位100cm以下です。

最後のほうは日没はとっくに過ぎてしまっていますが、ライトアップ(日没30分後位~23時)された大鳥居も幻想的ですよ。

 

注意! 大鳥居まで歩いて行けない日がある!

 

一方、こちらは別の日の潮汐グラフです。

 

潮位250cm以上になる時間帯はあるけれど、赤く囲った部分、潮位100cm以下になる時間帯がないんです。

つまり、この日は大鳥居まで歩いて行くことはできないんです!

「大鳥居まで歩いていくのを楽しみにしていたのに〜」

なんてことにならないようにしっかりとチェックしておきましょう!

 

まとめ

厳島神社社殿から見る修復中の大鳥居

厳島神社回廊から見る修復中の大鳥居

瀬戸内海では、満潮と干潮が大体6時間おきに訪れ、満潮→干潮→満潮→干潮と、それぞれ2回ずつ繰り返します。

一番おすすめなのは、朝の早い時間帯に宮島に到着して、まずは海に浮かんでいる厳島神社を午前中に参拝。そして、夕方の潮位の低い大鳥居まで歩いて行ける時間帯まで、買い物をしてみたり、弥山に登ってみたり、大巌寺や大聖院、豊国神社をめぐってみたりするコースです。

宮島はいつ行っても楽しめるけど、どうせなら最高の時間帯を目指して行ってみましょう!

宮島での過ごし方を考えながらベストなタイミングを見つけてみてくださいね!

令和3年6月30日(予定)まで大鳥居の修復工事が行われています。大鳥居は足場に囲まれて本来の美しさからするとちょっと残念な状態。現在の大鳥居は建立から140年が経過しています。逆に言えば、歴史的な修復作業です。とってもレアな状態の大鳥居を楽しみましょう! → 修復工事は終了しました! 近くからでも遠くからでも美しい大鳥居を見ることができます!

修復中の大鳥居

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