アメリカ海兵隊岩国航空基地のフレンドシップデー(日米親善デー)に行ってきました!
2019年、令和元年で43回目となります。
毎年こどもの日である5月5日に米軍岩国基地の一部が一般開放され、軍用機の展示や航空ショーなどが行われる催しです。
全国の米軍基地で開かれるフレンドシップデーと比べ、米軍精鋭部隊である海兵隊の航空ショーは群を抜いて大規模なもので、機会あらばぜひ訪れることをおすすめします。
とはいえ、私は今回が初めてなんです。
想像以上の人出ぶりでしたが、今まで来るチャンスがありながら一度も来なかった自分を責めてしまうほどの充実した一日となりました。
当初予定されていた航空自衛隊のブルーインパルスは残念ながら中止。2019年の人出は約16万5000人でした。
例年は20万人を超える人出となり、過去最高は2012年の28万人でした!
広島市内からJR山陽本線で岩国駅まで約50分。岩国駅から岩国基地まで徒歩約30分。門をくぐるまで並ぶこと約1時間。それからようやく手荷物検査、身分証提示となります。
2019年の雰囲気を紹介しますので、2020年以降の参考になれば幸いです。(とてもではないですが、すべてを見切れていませんが)
短距離離陸・垂直着陸(STOVL)ステルス戦闘機F-35B
もう今回の航空ショーの一番の見どころと言っていいものでした。
F-35Bです!
F-35Bの飛行の前にはF-16、F-18も飛んでいました。
どれもスゴ過ぎて飛行性能は見ていても違いはわかりません。笑
どれもすごいです。ほんとうにすごいです。
ただ、明らかな違い、それは短距離離陸・垂直着陸(STOVL)の機能です。
ホバリングしているところは実際に見ていると周りから歓声が挙がっていました。
戦闘機がホバリングするなんてあり得ない!
F-35A、F-35Cもありますが、短距離離陸・垂直着陸の機能を持つのはF-35Bのみです。
いつか、空母機能を持たせた「いずも」に搭載されている姿を見たいものです。
オスプレイMV-22B
今回、楽しみにしていたもののもう1つが、オスプレイ(MV-22B)の飛行を見
ることでした。
今回のオスプレイの飛行は、レベル3デモと呼ばれるものだそうです。
世界のどこかで不測の事態が発生した際に展開される実際の動きなのだそうです。
残念ながら見ていても何がどうなのかよくわかりませんでした。
しかも、何往復か旋回して気づいたらプロペラが垂直方向になっていてホバリング状態となっていました。
肝心なところを見逃したようです……。悔しい。
何はともあれ、レベル3デモというのは、アメリカ軍の軍用機を使った航空ショーの中でも、最もリクエストされるうちの一つです。
ショーの中で使用されるのは、実際に使われるものと同じ機体、そして日々訓練を積む現役の海兵隊員が参加しています。
もちろん、実際には見られない、そして現地でおいても現実には見たくはない光景ですが、世界の警察と批判される向きはあるにせよ、こうした活動によってアメリカ軍が世界平和の一助となっていることに感謝の意を表したい気持ちになりました。
C-17グローブマスターIII
C-17グローブマスターIIIも来ていましたよ。
太平洋空軍所属のハワイのパールハーバー・ヒッカム統合基地より、このフレンドシップデーに参加するため、はるばる飛行してきたそうです。
これはめったにないチャンスだったようですよ。
C-17グローブマスターIII。とにかくでかい! かっこいい!
全長53m、全幅51.75m、最大搭載量66tです。
まるでクジラのようです。クジラを見たことはないのですが。
日本が誇る輸送機C-2は、全長43.9m、全幅44.4m、最大搭載量36tです。
C-2。見たことはありませんが、C-17に完敗といっていいでしょう。
非常時においては、輸送力はとても大事な能力です。ぜひ自衛隊にも頑張っていただきたいと思います。笑
フレンドシップデー名物のピザ・ハンバーガー・ターキーレッグ
会場では、出店もたくさん出ていますよ。日本の業者による出店もたくさんあります。
しかし、やはりここは米軍が出している店ものぞいてみましょう。直営の店はテントが青色なのですぐにわかります。
フレンドシップデー名物の食べ物はピザ、ハンバーガー、ターキーレッグだそうですよ。
ピザはビッグサイズです。生地もかなり厚めのようです。
大人2人、子ども2人でしたが、食べ切れそうにないのでやめておきました……。
ターキーレッグも大行列。一般的な鶏の足よりもひと回り大きいようです。
我が家が買ったのはハンバーガー。単品で400円です。
味はうまい(条件付き)と言えると思います。アメリカンなうまさと言ったほうがいいのでしょうか。
ただし、飲み物なしでは食べるのは正直きついです。
バンズは口の中の水分を容赦なく吸い取っていきます。パテはジューシーさとはほど遠く、ムサムサとした噛みごたえがあります。
口の中で十分になじんだころにうまさが広がってきます。
アメリカンなうまさが苦手な人はお弁当を持っていくことをおすすめします!(我が家も来年はお弁当かな。笑)
日本未発売のモンスターエナジー500mlも
米軍直営の青いテントでの飲み物の販売は、コーラ、スプライト、ゲータレード、モンスターエナジー、そしてビールです。
ビールはバドワイザーとハイネケンでした。
ラガーとかサッポロ黒なんて置いていませんので、日本のビールを飲みたい人は日本人経営の屋台に並びましょう。
いろいろと話題になっている?モンスターエナジーも売っていましたよ。
ここで売っているのはアメリカンサイズ、500mです。
中2の息子曰く、日本でこのサイズは売ってないそうです。
確かに箱ごと何十本もまとめ買いしてキャリーに積んでいる人さえいます。
これも息子曰くですが、メルカリで売るんだろうなとのことです。
1本500円です。友達へのおみやげということで6本も買わされました。笑
小さな子連れにはキャンプ用キャリーがおすすめ
フレンドシップデーは、子ども連れでも十分に楽しめるイベントです。
ただし! かなりの距離を歩く必要があります。大人でもクタクタになります。
何しろ、JR岩国駅から岩国基地までは歩いて30分、そこから会場に入るまで1時間は並び、手荷物検査を受けて、身分証明書を見せて、ようやく入れたと思ったらそこから会場まで2kmほど歩きます。さらに航空ショーが間近で見られる滑走路近くまで行くのに1kmはあります。
単純に往復だけでも10kmは歩いたのではないだろうかと思います。
そこで今回多く見かけたのがこのキャンプ用キャリーです。
荷物を載せているのはもちろんなのですが、小学生低学年くらいまでの子どもなら2人乗っけて会場内を移動している親子もいましたよ。
大人もサンダルや革靴よりも歩きやすいスニーカー、ウォーキングシューズがおすすめですよ。
音に敏感な人には防音用イヤーマフ
そして、フレンドシップデーの航空ショーにつきものなのが戦闘機の爆音です。
大人なら大丈夫だとは思いますが、小さな子どもでは大きな音に敏感な子どもだと泣き出してしまうのではないかと思うほどです。
なので、気になる人は防音用イヤーマフ、少し大きな子どもなら耳栓を用意しておいたほうがいいかもしれません。
うちの小学校4年生の三男は耳に手を当ててふさぐほどではありませんでしたが、爆音の連続にちょっとお疲れ気味のようでした。
まとめ
とにかく並びます。とにかく歩きます。とにかく吹きっさらし、そして直射日光が容赦なく降り注ぎます。
それでも行く価値ありのスペシャルなビッグイベントです。
世界最新鋭の戦闘機が次から次へとアクロバットな飛行を繰り返すなんて、民間のイベントでは電通だって、博報堂だって、どんなに頑張ったってできっこありません!
しかも無料ですよ!
米海兵隊の皆さんはほんとうにフレンドリーです。
気軽に一緒に写真におさまってくれます。そして、気軽に子どもたちとハイタッチをしています。
ほんとうに見ていても気持ちがよかったですよ。
■会場:フレンドシップデー航空ショー有料観覧席(2019年の場合)
一般有料観覧席券 大人(中学生以上)5000円、子供4500円、
写真撮影者用特別有料観覧席券 10000円 (記念コイン・タオル・カレンダー・うちわ・マップ・バッグ付き)■身分証の提示、保安上の注意事項
・日本国籍をお持ちの方
受け入れ可能な身分証:パスポート、自動車運転免許証、健康保険証、そのほか
顔写真と氏名、生年月日、性別と現住所のわかる公的な身分証など(追加の書類
は必要ありません)
12歳以下のお子様は身分証の提示はなくてもよいですが、必ず大人の同伴が必
要です。
未成年(13歳以上から19歳)は、年齢確認のため学生証をご持参ください。
日本の住民の皆様に並々ならぬ手順をお願いしていると存じますが、同時にフレ
ンドシップデーでの保安の重要性については皆様にもご理解いただけるものと思
います。
未成年でも身分証をお持ちであれば、保護者として12歳以下のお子様を同伴で
きます。
身分証を持参されない方については、入場が許可される前に別途追加の保安チェッ
クを受けることになるため、入場が著しく遅れます。・日本国籍をお持ちでない方
日本国籍をお持ちでない方は西門(ウエストゲート)からのみご入場いただけま
す。
日本国籍を持たない方は、基地に入場する際にパスポートもしくは在留カードの
持参が必須です。
基地に立ち入りされるすべての来場者は、立ち入りの前に警備チェックポイント
を通過することになります。*持ち込み禁止リストは本発表の最後のほうをご覧
ください。大型のかばんや大きな容れ物の持ち込みは避けてください。手荷物は
すべて警備チェックの対象です。大きな荷物の持ち込みは基地入場の際に警備チェッ
クの手順を遅らせる原因になります。
盲導犬や介助犬、聴導犬など体の不自由な方のため許可された動物のみ基地内の
イベント会場へ連れて入ることができます。ペットの持ち込みは禁止です。
基地はいかなる理由でも、またどなたに対しても、入場を拒否する権限を有します■持ち込み禁止物
ドローン
キックボード、ローラーブレード
ペット(盲導犬、聴導犬、介助犬など体の不自由な方を支援する動物を除く)
マリファナなど麻薬、覚せい剤、薬物を取り扱う一式の用具
どのような形であれ武器、兵器となりうるもの
銃火器類、花火・爆竹含む火気類、爆発物
武器、銃火器などの模造品
ガラス製のびん
危険物、他人をケガや危険にさらす恐れのある道具や機器
アルコール、酒類
最大限伸ばしたときに2メートルを超えるセルフィースティック(自撮り棒
無線通信機及び無線通信機に似た形状の物
ビーチパラソルのような大きな傘
テント全般■交通
2019年の開催日には、広島方面から岩国に向け始発前に臨時列車を2本設定する
など合計で35本の臨時列車が運行しました。